のどで作られた音は、のどの空間や鼻腔という鼻の中の空間で響くことで、その人の声になります。ギターやバイオリンの胴体の空洞が音を響かせるのと同じような仕組みです。
この声を響かせる空間や空気の通り道に異常が起きることで、声の響き方が変わってしまった状態を、医学的には「鼻咽腔閉鎖機能不全(びいんくうへいさきのうふぜん)」や「異常鼻咽腔共鳴」、一般的には「鼻声(はなごえ)」と呼びます。
鼻の通り道が塞がってしまい、鼻腔で声がうまく響かなくなる状態です。いわゆる「風邪をひいたときの声」です。
話すときに、本来ならのどの方へ行くべき空気が、鼻の方へ過剰に漏れ出てしまう状態です。
アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎が原因の場合は、抗アレルギー薬や抗生物質、ステロイド点鼻薬を使用し、鼻の粘膜の腫れや炎症を抑え、鼻の通りを良くします。
筋肉の衰えなどが原因の開鼻声の場合は、言葉の訓練(言語聴覚療法)が有効な場合があります。
お薬で改善しない場合は、病院をご紹介し、内視鏡手術を検討することがあります。
両方の鼻を一度に強くかむと、耳に圧力がかかり中耳炎の原因になります。
「片方ずつ、優しく、少しずつ」かむようにしましょう。
アレルギー物質やドロドロの鼻水を洗い流すことで、鼻の通りが良くなり、声の響きも改善しやすくなります。
鼻やのどの粘膜が乾燥すると、炎症が悪化しやすくなります。加湿器を使用したり、こまめに水分をとって粘膜を潤しましょう。
声がこもって伝わりにくいため、無意識に大きな声を出そうとしてしまいがちです。のどを痛める原因になるため、無理に声を張り上げず、ゆっくりはっきり話すように心がけてください。
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