気管と食道の分かれ道にある、フタのような役割をしている器官を「喉頭蓋(こうとうがい)」と呼びます。私たちが食べ物を飲み込むとき、このフタが閉まることで、食べ物が肺に入るのを防いでいます。
急性喉頭蓋炎とは、細菌などの感染によってこの喉頭蓋がパンパンに腫れ上がってしまう病気です。喉頭蓋が腫れると空気の通り道を塞いでしまうため、あっという間に呼吸ができなくなり、命に関わる危険性があります。
主に細菌の感染が原因で起こり、数時間〜半日という非常に短い時間で一気に症状が悪化するのが特徴です。
インフルエンザ菌(冬に流行するものとは異なる)や、肺炎球菌、溶連菌などの「細菌」がのどの奥に感染することで発症します。子供にも大人にも起こります。
当院では、呼吸状態を最優先で確認しながら、細いカメラを鼻から入れ、喉頭蓋が腫れていないかを診断します。
診断がついた場合、あるいは強く疑われる場合、腫れを引かせるためのステロイド薬や、細菌をやっつけるための抗生物質を点滴で緊急投与します。
またこの病気は緊急性が非常に高いため、診断された場合、近隣の病院へ搬送いたします。
とても危険な疾患ですので、迅速な対応をいたします。
息苦しそうにしている時、無理に仰向けに寝かせると、腫れた喉頭蓋が気道を完全に塞いでしまい窒息する恐れがあります。
本人が一番呼吸しやすい姿勢を保たせてください。
痛みが強い時に無理に水や食事を摂らせようとすると、誤嚥や、さらなる呼吸困難を引き起こす危険があります。
「ただの風邪の痛みじゃないな」「唾も飲み込めないな」と思ったら、夜間であっても救急外来を受診するか、救急車を呼んでください。「大げさかもしれない」と遠慮する必要は全くありません。
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